連続特別講座②「統計と乱数シミュレーション」を開催
9月27・28日の2日間、データサイエンス教育センターでは「統計と乱数シミュレーション」と題して前週に引き続き、連続特別講座②を開催しました。
ゲスト講師は、ゴーガ解析コンサルティング代表取締役の中村仁也先生。
なかなか普段の授業では触れることのない数万〜数十万行の大規模データをExcelを用いて操作し、観察するなど、演習を交えて丁寧に説明しながら、乱数シミュレーションを使う統計の分析方法についてレクチャーいただきました。
1日目は「乱数の生成と観察」というテーマで、沢山の値を集計し、分析するという統計の基本をExcelを通して実際に体験。乱数は一体何に使うのかという使い道についても、円の面積の求め方を例に統計に使える乱数の使い方を解説いただきました。
2日目は「母集団とサンプル」「統計モデルと乱数」をテーマに学んでいきました。乱数シミュレーションを用いて、母集団とそこからサンプリングする様子を疑似体験し、サンプルから求める統計量と母集団の統計量とのずれを観察し、統計量の性質を学んでいきました。さらには、Excelで行う回帰分析の原理や、アドホックな経済モデルとしての離散選択モデル(ロジットモデル)を用いた消費者の購買モデルについても、乱数シミュレーションを使って実装し、観察するという一連の作業をしながら、解説いただきました。
受講者は国際経済学部の3、4年生や国際地域学研究科の修士1年生の計6名。
講座後のアンケートでは授業内容を「理解できた」17%「概ね理解できた」83%と、ほぼ理解できたと全員が回答。また今後に活かせる講座内容だったかという質問にも「ややそう思う」67%、「そう思う」33%と好結果が得られました。自由記述では、「普段Excelを使う時は表計算くらいしかなかったので、乱数を使ったシミュレーションはとても面白かった。」といった感想も。
2日間にわたりご講義いただきました中村先生、ありがとうございました。
また来年も充実した講座を企画・実施していきたいと思います。