特別講演会「生成AIの仕組みと活用事例」を対面とオンラインで開催
8月26日、NTT東日本のグループ会社で、生成系AIを活用した事業も展開する株式会社NTT-ME様よりゲスト講師・亀井雄介氏を迎え、特別講演会「生成AIの仕組みと活用事例」を開催いたしました。
県内高校の先生方、大学の教職員を主として、夏休み中の本学学生・大学院生を含めた対面9名、オンライン94名の方々にご参加いただきました。
内容は「生成AIとは」、「プロンプトとは」、「RAGとは」といった基本的な知識をAIの使用例を交えながら解説いただき、学校や企業、自治体における活用例、さらには生活活用時に知っておくべきリスクについて説明いただきました。質疑応答では、事前の質問に亀井氏に丁寧にお答えいただいただけでなく、その場で出た質問について、東京のNTT-MEのスタッフの方にチャット上でお答えいただくなど、ハイブリッドな進行で講演会を進めていただきました。
講演会後のアンケート(113名中54名が回答)では、
所属が「高校の教職員」45%、「大学の教職員」44%、「学生」7%という内訳となり、うち93%の参加者が本講演会は「参考になった」と回答。
生成AIの使用頻度について問う質問では、「日常的に(ほぼ毎日)」11%、「週に1度以上」26%、「月に1度以上」 13%と回答者の半数が生成系AIのサービスを利用していることがわかりました。
講演会への感想としては、
「大学業務で生成AIに関する説明や演習を行うことが多く,特にプロンプトエンジニアリングの具体例が参考になりました」
「講演中のデモでプロンプトの指示例、RAGの使用によるChatGPTの回答の変化が解り、LLM利用のヒントが得られた」
「AIと人間の仕事について、あくまでも棲み分けが必須となり、AIに仕事が奪われるわけではないことを再認識した。人間にしかできない仕事、AIによる補助を意識した活用を心がけたい。」
といった声のほか、
「少し基礎的な内容だった。より現場レベルに落とし込んだ活用方法や具体例があればなお良かった」
「これからはAIのような先端の研究について学ぶ必要があると思うが、そのための情報学や数学の基礎学問を学ぶ機会が必要だと思う」
「なかなか業務が忙しいので、今回のようにオンラインやアーカイブなどで参加できるようにしていただけるとありがたい」
「今後、教育現場での生成AIの使用例や実践例、生成AIの使い方講座も企画してほしい」
といったコメントもいただきました。
本講演会を通して生成系AIサービスの基礎知識や使用時の注意点を学び、日常生活や業務に生かしていくきっかけとなった皆様も多かったのではないかと思います。
今後ますます生成系AIサービスが多様化、進化を遂げていく中で、当センターでも数理・AI・データサイエンス分野において学生はもちろんのこと大学や企業、地域の関係者の皆様にとって役立つような企画を実施してまいります。
ご後援くださった新潟県高等学校教育研究会様、にいがた情報教育研究会様にもこの場をお借りして感謝申し上げます。