2024.10.17

学術セミナー2024『現代社会における統計』を開催しました

10月8日、新潟県立大学「学術セミナー2024」を対面・オンラインの併用で開催いたしました。

会場では、225名の学生が受講。オンラインでは一般受講者6名の参加となりました。

 

若杉学長による挨拶・ご紹介の後、青山学院大学名誉教授/元日本統計学会会長の美添泰人先生には『現代社会における統計』と題して90分のご講演いただきました。

会場にいる学生のほとんどが大学1年生、統計については、高校の授業で少し触れた程度という学生も中にはいましたが、ほとんどが統計学の初学者でした。

 

講義後行ったアンケートでは、89%の学生が「よく理解できた」「理解できた」と回答。

自由記述の項目では、「スライドも見やすく、分かりやすい講義でした」「一つ一つの用語や実験について詳しく丁寧に教えていただき、理解しやすかった」

「眼に見える数字だけを信頼しすぎてはいけないと思った」「統計についてそれが正しいのかどうか見極める目をしっかりと養いたい」

「統計学は難しそうであまり関心はなかったが、今日の講話を聞いて興味を持った」「日常生活においてもデータを見る際、データそのものの性格や背景について考えるきっかけになりました」

といった声が多くあがり、美添先生の身近な実例を取り上げながらの平易な言葉かつ丁寧な講義のおかげで、統計学の概要をつかむのに役立ったという学生が多い印象でした。

 

中には「表やグラフ、箱ひげ図などどんなデータにどんなまとめ方が合っているのか」「外れ値を除外してはいけない理由を詳しく知りたい」

「どんな調査でも誤差が出るといいますが、どこまでの誤差なら大丈夫なのか」

「処理群と対称群についての考え方が難しかった」

「統計調査の回収率を上げるための工夫例についてもう少し詳しく知りたい」など踏み込んだ質問もあがり、これから大学で学習していく統計学やデータサイエンスについて、

「より深く知りたい」「レポートや就職にその学びを活かしていきたい」と興味・関心を抱く学生の意欲も伝わりました。

 

美添先生には、学生たちにとって今後の学習のきっかけとなるような講義を行っていただき、誠にありがとうございました。

来年も「学術セミナー」を通して有意義な学びの機会を提供してまいります。