所長あいさつ

 北東アジア研究所(ERINA-UNP)は、20234月に設立され、北東アジア地域における経済社会研究を中核とした国際的水準の研究を目指す学術拠点です。これまでの環日本海経済研究所(ERINA:1993-2023)の研究蓄積や人的・情報ネットワークを引き継ぎ、北東アジア地域の研究を通じて、同地域と多面的な交流を拡大してきた新潟県、企業や皆様に対して、交流や人材育成の一層の拡大深化に寄与することを大きな目的としています。

 本研究所は、経済社会基盤研究、プロジェクト研究、社会貢献を3つの研究活動の柱としており、国内外から広く研究者を招へいし北東アジア地域をめぐる研究を推進しています。また、人材教育では、新潟県立大学の学部・大学院において、地域に根ざし、グローバルに活躍するこれからの新潟、日本、北東アジア、そしてアジアと世界の行く末を担う人材の育成に努め、貢献してまいります。

 本研究所は、シンポジウムやセミナーなどを積極的に開催し、研究成果の社会還元にも努めております。その一環として、研究所内に設置した産学連携推進室を通じて、企業産業界への助言や相談も行っております。

 北東アジア地域は一様ではなく、国際情勢の変化に応じて厳しい状況も現出しております。しかし、互いの国の経済社会への知見と認識を深めることは、どのような時代にあっても相互理解を深めるものであり、欠かすことはできません。今後も北東アジア地域での相互理解と交流が深まるよう尽力してまいります。ぜひご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

2024年1月
新潟県立大学北東アジア研究所
所長 中島 厚志

中島厚志

プロフィール

東京大学法学部卒業。日本興業銀行(みずほ銀行)パリ支店長、執行役員調査部長、独立行政法人経済産業研究所理事長などを経て、2020年4月より本学国際経済学部教授、2023年4月より北東アジア研究所所長に就任。

主な研究分野

  • 国際金融
  • マクロ経済分析