第6回全体会開催概要

概要

1. 会議名

第6回北東アジア経済会議組織委員会

2. 開催日

2002年9月7日（土）9：30～17：30

3. 会場

長春国際会展中心（長春市）

4. 参加者

約60名（主な参加者）

5. 会議の全体的な成果

組織委員会は、昨年は2001年9月の第4回全体会をロシアのハバロフスクで、今回は長春で開催したことで、委員の間では、北東アジア地域共有の組織であるとの認識が深まり、多国間協力の枠組みとしての基盤固めができた。

2003年6月に開催予定の北東アジア経済会議2003イン新潟の企画を決定し、北東アジア輸送回廊ビジョンの実現に向けて委員会全体として取り組むことを意思確認した。

6. 主な議論の内容・結果

(1) 第1部：「北東アジア経済会議2003開催計画、北東アジア輸送回廊の具体化策」

• 会議では、次回の「北東アジア経済会議2003」を、2003年6月2～3日に朱鷺メッセ（新潟市）において、北東アジア経済フォーラムとの共同開催の形で開催することを決定した。
• 次回の「北東アジア経済会議」に朝鮮民主主義人民共和国からの参加を呼びかけることで意見の一致を見た。
• 「北東アジア輸送回廊ビジョン」を組織委員会として承認し、実現に向けて取組むこととし、この地域の相互貿易が確立し、自立的な発展が進むよう、各委員が各国の政府関係者等へ働きかけていくことを意思確認した。
• 「北東アジア輸送回廊ビジョン」を対外的にアピールするため、その概算事業費及び経済効果を算定することになった。

(2) 第2部：多国間協力事業

• 各委員から、最近の国際会議開催等の活動状況、多国間協力についての報告が行なわれた。
• 各委員から、最近の国際会議開催等の活動状況、多国間協力についての報告が行なわれた。
• 山澤逸平（日本貿易振興会アジア経済研究所長）からは、韓国が2005年APECのホスト国となる機会等を捉えて、APECにおける北東アジアの位置づけを高める努力をしようとの提案があった。
• ゴンボ・ツォグツァイハン（UNDP図們江地域開発事務局副代表）からは、図們江地域の開発のため、地方レベルでの経済協力が不可欠であることが強調され、また観光をテーマとした協力にも力を入れていきたいとの報告があった。
• 米川佳伸（国際連合経済社会局プログラムコーディネーター）は、新潟県と黒龍江省とで行なっている医療分野と寒冷地舗装の技術協力を例にあげて、北東アジ ア地域における社会開発のための協力ネットワーク形成が必要との提言を行った。その上で、可能な限りの国連予算を使った協力を考えたいとの意思表明があっ た。

(3) 第3部：ワークショップ「北東アジア経済圏～中国東北部からの新しい展望」

• 中国東北部の関係者からの報告に引き続き、北東アジア地域における課題と今後の展望について各委員による意見交換が行われ、地域協力（調整）組織の必要性と各国政府の積極的な参加を促すことが重要との認識が共有された。
• 王勝今（吉林大学東北アジア研究院長）からは、北東アジアは１つの地域、2つの政治体制、3つの経済制度、多民族からなっていることを踏まえて、地域協力 を推進するための調整組織を作るべきとの発言があった。これについては、他の委員からも、その趣旨に賛同する意見が述べられた。
• 趙永利（対外貿易合作部中国経済技術交流センター南々処長）からは、中国は、図們江開発を10年間進めてきており、北東アジア地域の全体的な発展のため、日本政府の参加を要請したいとの発言があった。
• 金立三（韓国・全国経済人連合会常任顧問）を初め、複数の委員から、人材育成・能力開発の必要性が指摘された。
• ゴンボ・ツォグツァイハン（UNDP図們江地域開発事務局副代表）からは、欧州、ASEANにおける地域協力が成功している要因について、経済の補完性のほかに、政府の政治・政策面での協力の存在が大きいとの意見があった。

（事務局作成）

第6回北東アジア経済会議組織委員会の主な参加者

中国

北朝鮮

日本

モンゴル

韓国

ロシア

国際