2022年度NICE 第2日目

  第2日目      2022年12月16日(金)  10:30~17:00   

 

● 開催方式:会場(朱鷺メッセ4階マリンホール)、オンライン(Zoom)
2カ国語(日英)同時通訳

 

     10:30~10:35 開会挨拶       
     10:35~12:00 第4回 Future Leaders Program (FLP)       
  大学生・大学院生によるプレゼンテーションコンテスト
                 - 北東アジア地域の未来シナリオ -
「北東アジア地域の未来シナリオ」をテーマに、新潟県内外の大学生・大学院生が長期的な北東アジアの未来像について提案します。

第1回の様子
      13:30~15:30 エネルギー・環境セッション      
「共に目指すカーボンニュートラルの実現」

北東アジア地域においては、日本・韓国は2050 年までに、中国・ロシアは2060 年までに、そしてモンゴルと北朝鮮が期日を指定していないもののカーボンニュートラルを目指している。しかし現状のNDC(国が決定する貢献)は世界的な目標到達に不十分であるため、国際協力を効果的に行うことを通じて、より野心的な排出削減のための対策を進めることが必要である。ロシアのウクライナへの軍事侵攻とこれに対する日米欧の経済・金融制裁により、化石燃料の安定的な供給が大きな試練に直面しており、再生可能エネルギーへの移行促進がこれまでにも増して喫緊の課題になっている。本セッションでは、北東アジア地域で最も多くの温室効果ガスを排出している電力・工業・運輸部門に焦点を当て、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル実現を両立させるための政策課題と民間部門の取組みについて議論する。

     パネリスト     
アゴラ・エナギーヴェンデ欧州エネルギー政策統括部長
ブック・マティアス*
弁護士、政治科学者。欧州委員会エネルギー総局時代には、ドイツのエネルギー移行に関するEU側アドバイザーとしてドイツ政府へ出向。ヤネス・ポトチュニック元環境担当委員の閣僚メンバーならびに多国間・地域間の環境・自由貿易協定のEU交渉官など歴任。欧州委員会エネルギー総局では10年以上の勤務経験を持つ。
2015年5月アゴラ・エナギーヴェンデ入社、欧州エネルギー政策に関して指揮を執る。

欧州グリーンディール
規制・金融枠組みの重要な側面

                                                                                                                  (オンライン参加)
モンゴル環境観光省気候変動研究協力センター主席科学顧問
バトジャルガル・ザンバ
1990~1996年自然環境大臣、1996~2001年気象水文環境監督庁長官、2001~2005年駐日モンゴル国特命全権大使、2005~2011年世界気象機関(WMO)北米組織代表などを経て、2011~2013年総合地球環境学研究所(RIHN)招聘研究員、2014~2016年国連環境計画在ウランバートル国連環境総会議長室顧問を務める。環境観光省気候変動特使。

モンゴルの地球温暖化ガス排出ネットゼロ目標と実現性
ソウル大学校客員教授、UNFCCCパリ協定第6条4項監督委員
吳大均(オ・デギュン)
1985年ソウル大学校学士号、1987年同大学校修士号、1993年同大学校博士号(資源工学)。1994年韓国エネルギー管理公団に入団、2009年政策アドバイザー、2019年5月~2021年6月気候対応理事。その間、ISO技術管理評議会気候変動調整委員、UNFCCC京都議定書クリーン開発メカニズム執行委員など歴任。2021年10月より現職。

協調的取り組み―パリ協定と炭素市場―
欧州森林研究所主席科学研究員
サフォーノフ・ゲオルギー*
1994年ノボシビルスク国立工科大学経営学部卒、1996年ロシア国立研究大学高等経済学院修士号、1999年同学院博士号(経済)。環境投資センター上級専門家、モスクワ国立高等経済学院准教授、環境・天然資源経済センター長などを経て、2021年より現職。環境資源経済学会(AERE)、国際生態経済学会(ISEE)、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)会員。

新たな地政学的状況におけるロシアの脱炭素化への道筋
                                                                                                                   (*オンライン参加)
一般社団法人海外環境協力センター(OECC)研究員
渡辺潤
2010年東京海洋大学海洋科学技術研究科博士前期課程修了。青年海外協力隊・統計隊員としてベナン共和国で活動。帰国後2012年に海外環境協力センター(OECC)に入社し、気候変動対策、特に市場メカニズムに関する業務を担当。

カーボンニュートラルの実現に向けたパリ協定第6条に基づく日本の国際連携に関するイニチアチブ
長岡技術科学大学大学院情報・経営システム系教授
李志東
1983年中国人民大学卒業。1990年京都大学大学院博士後期課程経済学研究科修了、経済学博士。1990年日本エネルギー経済研究所に入所。研究員、主任研究員、長岡技術科学大学助教授、准教授を経て、2007年から現職、兼日本エネルギー経済研究所客員研究員、中国国家発展改革委員会能源(エネルギー)研究所客員研究員。

中国における脱炭素とエネルギー安定供給の両立に向けた取組みの動向と課題
     コーディネーター     
ERINA調査研究部主任研究員
エンクバヤル・シャグダル
      15:45~16:15 FLP 表彰式       
      16:15~17:00 総括講演      
「分断が進む世界経済―北東アジア地域の課題と展望」
NICE 実行委員長・ERINA代表理事

河合正弘
1947年生まれ。東京大学経済学部卒、米スタンフォード大学経済学博士号取得。米ジョンズ・ホプキンス大学准教授、東京大学社会科学研究所教授、世界銀行東アジア大洋州地域担当チーフエコノミスト、財務省副財務官・財務総合政策研究所長、アジア開発銀行研究所長、東京大学公共政策大学院特任教授などを歴任。2009年東京大学名誉教授。2016年からERINA代表理事・所長。

                                                                                                    講師等は変更になる場合があります。