研究会・講演会・シンポジウム
研究会
新潟県立大学 国際経済研究ワークショップ
2022年7月に発足した経済学の分野におけるワークショップです。詳細は以下のサイトをご覧ください。
https://sites.google.com/view/unp-economics(外部サイト)
多くの分野からの報告、始めたばかりの研究の報告も歓迎します。原則として新潟県立大学で開催します。現在のところ開催日時は不定期ですので、上記サイトにて開催予定を確認してください。本学の教員・学生だけでなく外部からの参加も歓迎します。
講演会・シンポジウム
国際経済学部開設記念
オンライン公開連続講演会「コロナの先の国際経済と地域経済」
2020年4月に国際経済学部が新潟県立大学に新たな学部として開設されました。国際経済学部は、大学の基本理念である「国際性の涵養」「地域性の重視」「人間性の涵養」の下で、国際的視野から経済・産業・企業の仕組みを理解する専門知識、情報・データの分析力、確かな語学力・国際コミュニケーション力を有する人材を育成することを目指しています。同時に、常に研究内容の高度化を図り、地域の産業界・教育機関・行政等と連携・協力しつつ、開かれた教育研究機関として地域や社会への貢献に努めていきます。
こうした観点から、新学部に参集した教員による講演会を「コロナの先の国際経済と地域経済」の統一テーマの下、シリーズで開催し、新学部開設の記念を兼ねて、国際経済学部として今後取り組んでいく地域の経済社会への幅広い貢献の端緒とさせていただければと考えます。
講演会の録画動画
講演会は全て終了しました。録画した動画は、こちらの本学のページ、またはYoutube再生リストからご視聴頂けます。
スケジュール
- 第1回 2020年9月15日(火) 中島厚志 教授
- 「今後予想される国際経済の変化と地域経済」
- 新型コロナウイルスは世界に深刻な感染をもたらし、国際経済に前例のない影響を与えている。感染収束後も、人や財の移動、企業活動や雇用などに悪影響が持続すると見込まれるが、一方でソーシャル・ディスタンスや環境への意識の高まりは新たな時代をもたらす契機となろう。そして、この流れは地域経済にも及んでいる。当面は何より感染防止と経済立て直しが最優先であるが、新たな時代は地域経済が脚光を浴びるものとなろう。
- 第2回 2020年9月29日(火) 山中知彦 教授
- 「ポストコロナ時代の都市のにぎわい―新潟を踏まえ―」
- ポストコロナ時代は、わが国における本格的な人口減少時代でもある。低密度に拡大した都市をコンパクト化して密度を上げることにより、持続可能性を目指した近年の都市づくりの方向が一から問われることとなった。そこでこの機会に、課題山積の現代都市における経済と社会環境の折り合いについて考えてみよう。当日は、まず有史以来現在までの都市の感染症歴とその時代特性を簡単にふり返り、さらに議論百出のコロナ後の都市論を現時点で概観し、その中から持続可能な都市のにぎわいのあり方を探ってみる。そして最後に、新潟市の都市構造という具体のフィールドに適用してみたいと思う。
- 第3回 2020年10月13日(火) 黒岩郁雄 教授
- 「今後予想されるグローバルバリューチェーン(GVC)の変化」
- 新型コロナウィルスの感染拡大、米中対立の激化によって、医療品をはじめとする様々な製造業品について海外における生産拠点や物流網見直しの動きが広がっている。本論では、国境を跨いで活躍する企業活動の変容をグローバルバリューチェーン(GVC)*という概念を使って展望していく。GVCの変容は、地域経済を含む我が国経済に対して、企業立地や雇用創出などを通じて多大な影響を及ぼすと予想される。
- *グロバールバリューチェーンとは、一連の企業活動によって発生する付加価値について、どのような付加価値がどの国で発生するのか見たもの。
- 第4回 2020年10月27日(火) 細谷祐二 教授
- 「ポストコロナにおける地域ものづくり企業の課題」
- 1990年代以降日本のものづくり環境に生じた二つの大きな構造変化、すなわち東アジア等への直接投資拡大を契機とするグローバルな生産分業構造の確立、国内で金属加工等を行う地域中小企業集積の大幅かつ構造的な変化は、いずれも不可逆的な部分が多く、コロナ禍の長期的影響は比較的軽微にとどまるものと予想される。このため、高付加価値化等の地域ものづくり企業の課題も基本的に変わらない。本講演では、(公財)燕三条地場産業振興センター及び三条市の協力による初公開の長期時系列データに基づき、この点を明らかにしていく。
- 第5回 2020年11月10日(火) 石塚辰美 教授
- 「ビックデータの分析とテレワークの試みから見えてきたポストコロナの企業競争力」
- 2000年代の20年を振り返り、デジタル化のうねりが社会や企業に及ぼした影響と新型コロナウイルス感染拡大が与えたインパクトの意味を考える。そのためにこれらを象徴するテーマとして「ビックデータとテレワーク」を取り上げ、そこから浮かび上がってくるポストコロナ時代に備えるための課題を示す。特に企業が取り組むべき3つのギャップ(社会、デジタル化、人材)を分析することによりポストコロナ時代の企業競争力を展望する。
- 第6回 2020年11月24日(火) 秋山太郎 教授
- 「コロナ感染症とマクロ経済学:ポストコロナの経済問題と政策への含意」
- 新型コロナウイルスの感染の広がりは、人々の健康だけではなく、経済にも大きな影響をもたらしている。本講演では、新型コロナウイルスの感染とマクロ経済活動の相互作用についての最新のマクロ経済学による分析を紹介し、感染の拡大が大きな景気後退をもたらすメカニズムを示す。さらに、そこから明らかとなる望ましい政策とそのために必要とされる政策インフラの整備、さらにそれらがポストコロナの日本経済の課題について持つ含意について議論を行う。
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