大学のプロジェクトを手伝ったことがきっかけで教員の道へ

教員インタビュー 2019年12月23日

石塚 辰美 教授

国際産業経済研究センター
専門分野:数学、データサイエンス
担当科目:コンピュータと情報メディア

大学教員になったきっかけ

私は30歳まで数学の一分野である代数幾何学の研究を大学で取り組んでから会社に入りました。会社では、創成期であったコンピュータ・シミュレーションのモデル開発に没頭し、50代半ばで会社を辞め、大学の大きなプロジェクトを手伝ったことがきっかけとなり、大学教員の道を歩むことになりました。そのプロジェクトに参加した教員の方々に助けられ、企業人とは違う大学人としての考え方を身につけることができました。

休日は何を

時間があれば、自転車に乗って新潟市内を散策することが多いですね。最近の遠出は、自宅のある新潟駅南から福島潟まで往復したことです。福島潟の展望台からみる残雪を残した山々の眺望は素晴らしかった。自転車を走らせているときは何も考えず、ただ風を感じているとあっという間に目的地に着いてしまいます。この感覚が大好きです。

授業で工夫している点

学問や知識には完備なものはなくオープンであること、つまり未知の領域を常に学問の周辺領域に抱え込んでいることを知ってほしいと考えています。一見すると完備に見えることがあります。それは未知の領域を隠しているに過ぎません。基礎的な知識の中にも、なにかワクワクするようなフロンティアが垣間見える講義をしたいと常々考えています。

My Favorite MUSIC

ZAZ 「モンマルトルからのラブレター」(2010年)

ハスキーな声にのせて歌う彼女のジプシー的な音楽を聴いていると石畳の古い街並みや荒野をさまよう流浪の民が思い浮かび、その情感が何とも言えず好きです。