プラントベースフード市場を通じて新潟の食の可能性を広げる
プラントベースフード市場を通じて新潟の食の可能性を広げる
国際経済学部国際経済学科 4年
私たちは所属するゼミの課外活動の一環として、2022年春から新潟県におけるプラントベースフードの可能性に関する調査活動を続けてきました。
プラントベースフードに着目したのは、新潟県を取り巻く地理的環境とプラントベースフードのニーズがマッチしていること、そして既にプラントベースフードを扱う企業が新潟県で増えているからです。そうした機運を活用して、新潟県の食産業活性化の一端を担いたいと考えました。
新潟県は港や空港があり、国際色あふれる街です。調べていく中で、新潟に来県する観光客の国では、プラントベースフードのニーズも高まっているなど新潟県とプラントベースフードの親和性の高さを知ることができました。プラントベースフードを新潟から広めていく事で、新潟県産の農作物の消費量拡大だけでなく、外国人観光客の増加も期待できると考えています。
私たちが活動するにあたって掲げたのは「プラントベースフード市場を通じて新潟の食の可能性を広げる」というビジョンです。プラントベースフードとは植物性原料で作られた食品で、大豆ミートや植物性チーズといった食品が該当します。近年日本国内での健康志向の高まりから、プラントベースフード市場は急拡大しています。こういった現状や前述した新潟県とプラントベースフードとの親和性を踏まえ、私たちはお米を中心とした新潟県産の農作物を活用し、消費者の多様なニーズに応えたいとの想いから調査研究を進めてきました。
活動の第一歩として、『にいがた食と農の未来』学生ビジョンコンテスト(主催:公益財団法人 食の新潟国際賞財団)に出場しました。このコンテストを通して【プラントベースフードへの認知度の低さ】が一番の課題だと実感し、その後の活動の大きな指針となりました。
私たちは2年間様々な活動を行いましたがその詳細は説明しきれないので詳しくは下の「Our History」を参照していただけたらと思います。
<VEGETIME (ベジタイム)>
新潟県立大学ゴルシコフゼミが新潟の食と農コンテストに参戦!亀田製菓賞を受賞
(VEGETIMEは、ベジタリアン・ヴィーガン・プラントベースに関連する情報のポータルウェブメディア)
2年間の活動の集大成として、2023年11月21日(火)に本学地域連携推進センター地域活動支援事業の支援を受けて『新潟県におけるプラントベースフード市場の可能性を考える産官学交流会』を開催しました。本交流会の目的は、プラントベースフード市場参入に意欲的な企業・大学・自治体間で交流するきっかけを作り、プラントベースフードを新潟県で普及させていくことでした。当日は40名以上の来場者の方々にご参加いただき、3者間の横のつながりが密になったと感じました。
メンバー全員が県外出身者ということもあり、プラントベースについては勿論、新潟県のことについても学ぶことから始まりました。この活動を通して、新潟県内の産業や、これまで触れてこなかった食の価値観について深く知ることができ、自身の視野を広げることが出来ました。とても充実した2年間でした。大学卒業後も一社会人として新潟県内外でプラントベースや新潟県の食の魅力を伝えていくお手伝いができたらと考えています。