留学体験記(文藻外語大学①)

    • 氏名:有本恭子
    • 所属:国際地域学部国際地域学科東アジアコース(現露中韓コース)
    • 留学期間:2020年2月~2021年1月(交換留学)

  

   

私の留学体験記

私は3年生前期から1年間台湾の文藻外語大学に留学しました。台湾では中国語が学ぶことができ、日本から近いという理由から、私は台湾を留学先に選びました。最初は現地で友達ができなかったらどうしようと不安に思っていましたが、文藻外語大学には交換留学に来る学生を助けるための「バディ制度」があり、留学に行く前からバディと連絡を取ることができたので、安心して留学に行くことが出来ました。
中国語センターでは最初から一番上のクラスに振り分けられてしまい、毎日授業についていくのに精一杯でした。しかし、クラスメイトの中国語が上達していくにつれ私も負けたくないと思い、友達に中国語の練習に付き合ってもらったり、先生と25分間会話できる小老師を利用したりして、なるべく中国語に触れるようにしました。また、交換留学生は中国語センター以外に大学の授業も履修することができたので、私は主に日本語学科と応用中国語学科の授業に参加していました。応用中国語学科の授業では、台湾人の学生と中国語を使って授業を受けるので、最初の学期は授業があまり聞き取れず、宿題を出されても他の学生に聞いてやっと理解するという状況でした。中国語センターの勉強と大学の授業の勉強を両立をすることはとても大変でしたが、あの時苦しい思いをしたからこそ、留学の最後にTOCFLB2(HSK6級相当)に受かることができたと思っています。
この留学を通して私は語学力を高めることができただけでなく、挑戦することの楽しさを知ることができました。特に夏休みに勇気を出して参加したホテルのワーキングホリデーでは、中国語で意見を言ったり、指示を聞き取ったりすることに苦戦しましたが、宿泊に来たお客さんに「またあなたに会いにくるね」と言われたことが本当に嬉しかったです。
この留学で私が出会った台湾の人々はみな本当に優しくて、困難に直面した際は親身になって助けてくれました。留学前は台湾のことについて全く知らなかったけれど、今では台湾は私の第二の故郷といえるほど大切な場所になりました。

留学前に準備しておけばよかったと思うことはありますか?

台湾と中国では中国語の発音や使用されている単語が少し異なるため、それらを事前に調べておくことで、より早く台湾人の輪に溶け込めると思います。

ハプニングや失敗談、今では笑える体験談はありましたか?

夏休みにワーキングホリデーをしていたとき、私の携帯電話が突然壊れてしまい、友達や家族に連絡できない状態になってしまいました。かなりパニックになりましたが、従業員に相談したら、使わなくなった携帯を貸してくれたので、なんとか家族と連絡を取ることができました。さらにホテルのお客さんが携帯電話の修理に同行してくれるなど、たくさんの人が私を助けてくれました。もし留学先で緊急事態にあったら、自分だけで解決しようとするのではなく、周りの人に相談したほうが良いと実感しました。

あなたの今後の人生に留学経験は役に立つと思いますか?

留学経験は今後の人生に大変役立つと思います。台湾では、現地の大学に通っている日本人学生や教授と交流する機会が多くありました。彼らが台湾で生き生きと過ごしている姿を見て、自分の視野の狭さを改めて思い知らされました。また、様々な人々と会話し、考えを共有するなかで、自分が思っていた以上に自分には選択肢がたくさんあるということをに気づかされました。この気づきは今後、自分の人生の大きなターニングポイントを作るキッカケになると思います。