ブックタイトル平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

平成27年度新潟県立大学公開講座「分かち合おう!新潟の魅力」「酒と食で新潟と世界を繋ぐ」の背景にあるものメロディ・クック2015年10月10日、Niigata SAKE Lovers(以下NSL)の3 人のメンバーが、団体とその活動を地域の方々に紹介するために来学してくれました。地域の皆様に対して講演する団体としてNSLが選ばれた理由は、新潟における地酒の文化を学ぶための団体だからというだけでなく、日本酒や日本酒造りに関わる知識をより広い世界に広げるための団体だからです。NSLのメンバーは、日本人と国際色豊かな面々の両方で構成されています。メンバーは様々な種類の日本酒について一緒に学びます。NSLは専用の水田で、田植えから収穫まで自ら育てた米から、自分達だけの特別な日本酒を造っています。日本人も外国人も伝統的な日本の酒造りの文化を学んでいます。ここ新潟県立大学における外国人教員として、私は長い間、外国人と日本人が互いに影響しあって、互いの文化について学べる活動に興味を持ち続けてきました。私が始めて新潟を訪れた2009年に、私と同僚のベサニー・イヨベ先生の2 人で、私達のように国際結婚して異なった文化的背景をもつ両親の元で育てられている子供たちがいる家族のために「新潟マルチカルチュラル・プレイグループ」を立ち上げました。講師のデュケット氏とは、そこでお会いしました。デュケット氏は私にとって、とても印象に残る女性でした。2 つの言語を巧みに操ることが出来ること以上に、2 つの文化を自分の中に並存させることが出来る女性だからです。彼女はさまざまな資格をもっており、あるとき私は彼女にお願いして、本学健康栄養学科の学生達に対して話をしてもらいました。彼女は学生達に対して、栄養学関連のみならず(彼女の多様な資格の中には栄養士の資格があります)、海外での生活や英語に関連したキャリアの可能性について、素晴らしい話をしてくれました。彼女は、新たに立ち上げたNSLについても話をしました。クラスの学生の一人はその話にたいへん興味を持ち、NSLに参加しました。2015年度になって私が地域連携センターのメンバーになった際に、もしデュケット氏が地域の皆様に対してその活動振りを話す機会があったら素晴らしいことだ、と直ぐに思いました。うれしかったことに地域連携センターの同僚ともその感覚を共有することができましたので、彼女だけでなくNSLの外国人メンバーも加わってもらう形で講演をお願いすることになりました。デュケット氏は、興味深い経験をしてきた活動的な若い女性です。講演では、自己紹介のあとNSL立ち上げに至った経緯を話してくれました。英国から来たトム・ジェンキンス氏と米国から来たレイチェル・スタイバーズ・ベンダー氏も加わり、日本酒や日本文化についての興味を語ってくれました。デュケット氏は、聴衆の方々に対して、自分自身、学生時代の経験、家族、北米や欧州やアジアでの経験を語ってくれました。彼女がそれまで運営に携わった団体について話した中には、新潟マルチカルチュラル・プレイグループ(彼女が現在引継ぎ運営)や、彼女自身が設立したスモールワールドカフェも入っています。そして彼女は、NSLのメンバー基準、目的、活動について話しました。例えば、異なった食材と酒との相性について学ぶことや酒造りの話です(2016年3 月出来上がりを予定している次の新酒が楽しみとのこと)。将来的には、NSLは新潟の酒文化について世界に向けてより多くの情報を発信することを考えているそうです。トムもレイチェルもNSLでの経験を分かち合い、3 人で聴衆からの質問に答えていただきました。NSLはとても熱心なメンバーを抱えており、ご出席いただいた皆様もNSLについて理解していただけたようです。NSLは新潟の魅力を世界と分かち合うのに貢献していくでしょう。(P 2 本文を青木運営委員が翻訳)University of NIIGATA PREFECTURE 8