「ホームページ開設にあたって」

2009年度(平成21年度)新潟県生活文化研究会会長 佐々木博昭


 鳩山首相が「2020年までに温室効果ガスを90年比25%減らす」と表明、「日本初の無人宇宙船HTVが国際宇宙ステーションへの結合に成功した」というニュースが飛び込んで、また大きな変動がありそうな昨今です。新潟県生活文化研究会も、1993年設立され16年間活動してきましたが、変革のときがきたようです。これまで、1994年7月、会誌「新潟の生活文化No.1」が発刊され、毎年年次大会を開催し、記念講演、研究発表を行ってきました。研究会誌は、「研究論文・研究ノート」、「論説・総説・解説」、「ひろば」、「紹介」などを掲載し、活動拠点は、県立新潟女子短期大学内に事務局を置き、他大学はじめ様々な分野で活躍されておられる会員の皆様のご協力をいただいて今日に至っております。


 発足当時は、衣・食・住、民俗学で活動されている方々やこれらの分野に関心のあるメンバーが多かったのですが、最近は文学、言語学、文化人類学などの分野からも参入いただき、一層の厚みと拡がりをみせています。これまで、年次大会、会誌の発行という形で会員相互のコミュニケーションをとってきましたが、この度若い会員のお陰でホームページを開設できたことの意義は大きいと感じます。事務局も平成21年4月、新潟県立大学の開学を機に県立新潟女子短期大学からそのまま県立大学へ移行します。


 初代の本間代表幹事のことばによれば、研究会は「新潟県を基盤として身近な文化を研究する会」とされ、「極めて自由度が高く気楽な会」という立場が述べられています。この方針は、今後の活動でも継続されるべきものであり、「生活に根ざした情報の提供」により新潟県在住の方々だけでなく、新潟県出身者あるいは新潟に興味をもっておられる人達を巻き込んでの研究会に発展させる必要があります。研究会としてのこれまでの活動に加えて、気楽なサロン的な雰囲気を保ちながら、本研究会がもつ知的財産をフルに活かして、これまでの会誌の発行、年次大会とともに、新しい情報発信として「ちょっと質問、○○について教えて下さい」という声にも応えていきたいと考えています。